給料日が近くなってくると考える家計のこと。
とくに食費はほとんどのご家庭でどうしようかと考えられています。
ほかの家族は食費にお金をいくらつかっているのか、食費の平均はいくらなのか?みなさんが気にされています。今回は、気になる食費の平均について
・収入、家族構成、年齢、子ども別の食費の平均
・食費の基準について
・食費の考え方について
・食費の節約はどうすればいいのか
といったことについて調べてみました。
わが家の家族構成の食費平均が気になる、食費の節約をしているけどもっと減らすべきなのか、ウチは使いすぎていないか気になる方。
総務省の統計データの中からとくに、子育て世代に当てはまりそうなところを全力で探したので、比較しながら見ていきましょう
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食費平均を項目別に確認

総務省の食費の平均データにはたくさんの種類がありましたが、多くのデータの中から、「家族の人数別」「世帯主の年齢別」「世帯収入別」の食費平均のデータを参考にしました。
わが家は、アラサー夫婦で子どもが3人。
世帯収入は共働きのときでも500万を超えたことはありませんが、世の中の世帯が全部わが家と同じなわけありませんからね。
そのデータは3番目にありますが、子育て世代の参考にしたいという思いから「2人以上の世帯」にしぼった
・家族の人数別食費平均
・世帯主の年齢別食費平均
・世帯収入別食費平均
・子どもの人数別食費平均
をご覧ください。
家族の人数別食費平均
参考:総務省統計局 「家計調査 2018年(平成30年)平均」(2019年2月8日公表) 統計表 詳細結果表(年)二人以上の世帯 より
・2人家族・・・約6万5000円
・3人家族・・・約7万5000円
・4人家族・・・約8万円
・5人家族・・・約9万円
・6人家族・・・約10万円
3人から4人の世帯だけなぜか5000円ですが、家族が1人増えるごとに約1万円の食費が増えています。
ただ、このデータには高齢の夫婦2人の世帯も含まれていれば、2世帯住宅の子育て世代家族と、その両親も含めた世帯など、「2人以上の世帯」全ての世帯が含まれています。
世帯主の年齢別食費平均
参考:総務省統計局 「家計調査 2018年(平成30年)平均」(2019年2月8日公表) 統計表 詳細結果表(年)二人以上の世帯 より
・25~34歳・・・約6万円
・35~44歳・・・約7万5000円
・45~54歳・・・約8万円
・55~64歳・・・約8万円
・65歳~・・・・約7万円
子育て世代で特に、子どもが大きくなっていると考えられる45歳~64歳の世代の食費が高くなっています。
35歳~44歳も子どもの小さい25歳~34歳の間に比べると一気に高くなっていますね。
ただし、若いうちは収入も低いことが多いので、お金の関係もありそうです。
次のデータで収入から見た食費を見てみましょう。
世帯年収別食費平均
参考:総務省統計局 「家計調査 2018年(平成30年)平均」(2019年2月8日公表) 統計表 詳細結果表(年)二人以上の世帯 より
・327万円まで・・・・約6万円
・327万円~449万円・・約6万5000円
・449万円~603万円・・約7万円
・603万円~822万円・・約8万円
・822万円から・・・・約9万5000円
収入が増えると食費にかけるお金も増えています。
ここまでのデータを見ると、わが家のようなアラサー5人家族の食費の平均は、6万円~7万円くらいが一般的な印象を受けますね。
子どもの食費の平均を考えてみた
めちゃめちゃ探しましたが、子どもにかかる食費の平均を出しているデータを総務省の統計から見つけることができませんでした。
なので、「家族の人数別食費平均」からだいたいを予想してみると
参考:総務省統計局 「家計調査 2018年(平成30年)平均」(2019年2月8日公表) 統計表 詳細結果表(年)二人以上の世帯 より
・子ども1人・・・・たぶん1万円くらい
・子ども2人・・・・たぶん1万7000円くらい
・子ども3人・・・・たぶん2万6000円くらい
・子ども4人・・・・たぶん3万4000円くらい
・子ども5人以上・・予想がつきません
という感じになりました。
赤ちゃんだったらミルク代、年頃の男子高校生だったら大人バリに食べるなど、差があまりにあるので、当てになるデータではありません。
が、「うちの子はよく食べるなぁ」とかの参考になればいいかなと思って作ってみました。
食費の基準はエンゲル係数25%以下

食費の基準はエンゲル係数で25%以下が理想だと言われています。
知るのはとても怖いですが、食費の平均に対してあなたの家のエンゲル係数はどれくらいでしょうか?
しかし、僕を含めてエンゲル係数の計算式を忘れた、または知らない方のために、エンゲル係数についても調べているので、ご覧ください。
・エンゲル係数とは
エンゲル係数とは、1世帯ごとの家計の消費支出に占める飲食費の割合(パーセント単位)のことである。
一般に、”エンゲル係数の値が高いほど生活水準は低い”とされる。これは、食費(食糧・水など)は生命維持の関係から(嗜好品に比べて)極端な節約が困難とされるためであり、これをエンゲルの法則という。
出典:ウィキペディア
計算式は
食費÷全体の支出×100=エンゲル係数(%)
になります。そして、2018年の日本のエンゲル係数は平均25.5%です。(参考:総務省統計局 「家計調査 2018年(平成30年)平均」(2019年2月8日公表) 統計表 詳細結果表(年)総世帯 より)
エンゲル係数は全体の支出のうち、食費に何%使っているかで、その家庭の生活水準を知ろうというものです。
食費の割合低いほど、その家庭はお金に余裕があるということになります。
正直なところ、収入や物価によってかなり左右されるので、25.5%はあくまで目安にしかなりません。
次の項目で、さらに詳しいエンゲル係数を調べているので、見ていきましょう。
・エンゲル係数から見る食費の基準
まずは、「家族の人数別食費平均」「世帯主の年齢別食費平均」「世帯収入別食費平均」、それぞれのエンゲル係数をご覧ください。
家族の人数別エンゲル係数
参考:総務省統計局 「家計調査 2018年(平成30年)平均」(2019年2月8日公表) 統計表 詳細結果表(年)二人以上の世帯 より
2人家族から5人家族までは1.4%以内の差ですが、6人以上の家族になると5人のときよりも一気に2%エンゲル係数が増えます。
世帯主の年齢別エンゲル係数
参考:総務省統計局 「家計調査 2018年(平成30年)平均」(2019年2月8日公表) 統計表 詳細結果表(年)二人以上の世帯 より
子育て世代の25歳~54歳までで見てみると、子どもが食べ盛りなのか35歳~44歳のエンゲル係数が高くなっています。
世帯収入別エンゲル係数
参考:総務省統計局 「家計調査 2018年(平成30年)平均」(2019年2月8日公表) 統計表 詳細結果表(年)二人以上の世帯 より
これはアカンやつです。収入別のデータでは、年収327万円までの世帯と822万円以上の世帯では7.7%も違います。
日本の平均は25.5%ですが、家族構成や収入でかなりバラつきがあります。
ですが、収入のデータから分かるように、家計を圧迫しないようにするには収入を増やすしかないという、世知辛い現実が見えてきました。
食費の平均とエンゲル係数から分かること

食費の平均が気になったのは家計に不安があり、食費は減らした方がいいのかな?と思ったのが始まりです。
そして、調べていくうちにわが家では食費は減らさなくてもいいことが、今までのデータから分かりました。
その理由を、リアルな数字はさすがに恥ずかしいので、ぼかしながら説明していきます。
・5人家族のわが家は食費に問題なし
わが家の支出はザックリ26万円で、食費は6万円です。6万円というと、今までのデータから見れば、一般的な平均の少ない方です。エンゲル係数ではどうでしょうか?
6万÷26万×100=約23%
アラサーのエンゲル係数の平均は23.5%、5人家族だと26.7%、世帯収入327万~449万だと27.2%。
ということは約23%のわが家は、エンゲル係数でも余裕がある世帯ということになります。
なのにも関わらず、わが家では貯金はできず、赤字になることが多いのはなぜなのか?
・問題は別にある
食費の平均とエンゲル係数に問題がないのに、赤字になる。ということは別に問題があるわけです。
それは一体なんなのか?それは、今の段階では分かりません。
これから調査して、また、ブログに書こうと思います。
ですが、食費の平均を知ることで、家計の問題点の根拠とすることができますし、わが家の場合は食費をこれ以上無理に減らさなくてもいいことにも気づくことができました。
食費を上手にやりくりするために知っておきたいこと

わが家の場合は無理に減らす必要はないと分かりましたが、上手にやりくりして、さらに食費を減らすこととは別のことです。次の項目では、ぼくが食費を考える上で悩んだ2のこと
・外食は食費に含まれるのか
・たまにしか買わない調味料は食費から外してもいいんじゃないか
について、データを交えて紹介をしていきます。
・胃に入るものは全て食費で計算する
総務省のデータでは外食や調味料のほかにも酒類や油も食費に含まれていました。
胃に入るものは全て食費計算なんですね。
これらを抜いて計算をしてしまうと、エンゲル係数は低くなるので、本当に食費のことを考えるなら食費として、ちゃんと入れた方が良さそうです。
下の表をご覧ください。外食や酒類ありとなしの比較データ(家族の人数別)です。
参考:総務省統計局 「家計調査 2018年(平成30年)平均」(2019年2月8日公表) 統計表 詳細結果表(年)二人以上の世帯 より
わが家の食費は6万だと言いましたが、外食をいれていませんでした。
月に1万も使うことはめったにありませんが、仮に1万使ったとしてエンゲル係数の計算をし直してみると、約26.9%で、ほぼ平均になります。
わが家では、スーパーで買うものとネットで買うもの、お小遣いなど、お金の出どころがバラバラで、ぶっちゃけ管理がめんどくさいです。
ですが、家計をしっかり管理しようと思えばやるしかありません。
食費平均を知ったら自然と考える節約の疑問

食費の平均を知っていくうちに自然と節約のことが頭をよぎります。
わが家の場合は外食をしなければ、食費の節約はしなくていいのですが、外食したければ節約するしかありません。節約を考えたときに浮かんだ
・自炊がどれだけ節約になるか
・ポイントの貯まるクレジットカードとニコニコ現金払いはどっちが節約?
についても調べてみました。
食費は自炊で節約になるのか

データとあまり外食をしないわが家のことから、間違いなく自炊で節約になります。
わが家の外食を抜いた食費平均と、エンゲル係数が全国平均を下回っているからです。
つまり、外食をしたければ収入を上げるか、ほかの支出を外食の分だけ減らすしかないわけです。
話がそれてしまいましたが、わが家の場合だと1万円あれば1週間分の食費は軽くいけます。
計算をしてみましょう。
月に1万円で外食2回と、自炊の家族5人の1食ぶんを約470円としたとき、外食2回と自炊2回の差額は
1万円-(470円×2)=9060円
自炊で約9000円の節約ができるということです。
食費は現金とクレジットカードお得なのは?

これも気になるところです。
正直なところ、自分の性格に合わせるのが一番節約しやすいと思います。
わが家は現金からクレジットに切り替えた派ですが、クレジットカードと現金それぞれにメリットとデメリットがあるので、それぞれ見たうえであなたの結論を出しましょう。
・お得かどうかから見る現金のメリットとデメリット
現金で食費を買うことにはどんなメリットとデメリットがあるのか、お得かどうかという視点で見ていきましょう。
現金のメリット
あえて、食費はクレカ使わないようにしてる。毎週チャージしてる!自分が分かりやすいように管理できればOK!
小銭じゃらじゃらきらーい!うちは、両親もばあちゃんもみんなキャッシュレス派です🙂
なお、僕ちゃんは見えないお金は信用出来ないので現金派です。
— ちゃみん子®︎1m (@chaminco39) 2019年4月4日
現金のメリットはお金の管理をしやすいことです。
目に見えてお金の減りぐあいを確認できるので、使いすぎの予防や計画を立てて買いものをできます。
今回の買い物は○○円までと決めて、決めた金額だけを入れて買い物に出かけると、足りなくなれば強制的に買うことができません。
自然と必要なものだけを選んで買い物をすることができます。
ほかにも、家計の項目別に封筒で分けるなどをしていれば、全体の支出の把握もとてもしやすいです。
現金のメリットは、お金の管理のしやすさと、ムダ使い防止で節約ができることといえます。
現金のデメリット
反対に、お金が足りなければ買い物ができないのがデメリットといえるでしょう。
必要なものを買いに行って、途中であれも必要だったと思い出しても、お金がなければ買うことができず、二度手間になることもあります。
・お得かどうかから見るクレジットカードのメリットとデメリット
次に、クレジットカードで食費を買うことには、どんなメリットとデメリットがあるのかについても見てみましょう。
クレジットカードのメリット
生活費は楽天カードで全部払う
・家賃
・電気ガス水道
・定期代
・携帯、Wi-fi代
・食費、日曜雑貨などその他、楽天アプリや、楽天証券なども組み合わせると
これだけも10000ポイント毎月余裕で溜まるよ。
凡人会社員です、#楽天カード#楽天ポイント— ゆらりすと (@yuralist) 2018年11月30日
クレジットカードのメリットは、ポイントでの還元があることです。
クレジットカード会社によって還元率は違いますが、1%のところが多く、街の提携店舗ではさらに還元率が上がるカードがたくさんあります。
わが家では楽天のクレジットカード「楽天カード」を使っていますが、楽天カードも還元率は1%です。
現金と比べたらどれだけお得になるのか、わが家の事例でみてみましょう。
よく食料を買うお店のポイントカードは200円ごとに1円ぶんです。月に6万円の買い物をした場合、次のようになります。
・現金の場合
お店のポイントカード200円/1ポイントなので
6万円÷200円=300ポイント
・クレジットカードの場合
お店のポイントカード200円/1ポイント+クレジットカード決済で100円/1ポイントなので
(6万円÷200円)+(6万円÷100円)=900ポイント
年間を通すと、7200円も現金よりもお得です。
もし、提携しているお店ならさらにポイントが上がっていきます。
楽天の通販、「楽天市場」での買い物になると、わが家はつねに4%ぶんのポイントがつくので、近所のスーパーと値段の変わらないものは楽天で購入しています。
わが家の例でもポイントでお得になることから、気軽に節約できることがクレジットカードのメリットといえます。
クレジットカードのデメリット
お得から見るクレジットカードのデメリットは、買いすぎることがあることです。
現金と違ってお金が直接見えないことが原因です。
よっぽどシビアに計画を立てて、鋼の精神で「今日は決めたぶんしか買わない」と心に決めて買い物に挑まないと、ムダな買い物をしてしまします。
・なんか甘いもの欲しいな
・子どもがキラキラした目でチョコレートを見ている
・お惣菜やお刺身が目の前で割引シールを貼られている
ほかにも思い当たることはありませんか?
お金が目に見えないぶん、ついついふところがゆるくなってしまいがちになり、結果的にお金を使いすぎてしまうことが多いのが、クレジットカードのデメリットといえます。
食費の平均を知って等身大の生活をしよう

食費の平均について、今回の記事では
・「家族の人数別」「世帯主の年齢別」「世帯収入別」の食費平均を参考にする
・エンゲル係数の基準を知って、家計の問題をチェックする
・胃に入るもの全て食費で考える
・食費の節約をするなら自炊をする
・シビアに節約をするなら現金、気楽に楽しんで節約をするならクレジットカード
以上のことを紹介させて頂きました。
全国の食費の平均や、基準となるエンゲル係数の平均を知ることで、あなたの家の食費にかけるお金の基準が見えてきます。
正直なところ、無理な食費の節約は、家族の関係を悪くしてしまいます。
わが家では、もやしのスープとおにぎりだけの晩ご飯を出したときの食卓の雰囲気は最悪でした。
食費の平均からみれば、もう少しだけおかずを増やしても大丈夫そうだというのに。
家計の問題は食費の平均から、食費以外にあるかもしれません。
今回のデータを参考に、無理なく等身大の生活をしていきましょう!